17歳のワンちゃんで半年前に歯科治療を受けたのに口が痛そうと来院された子がいます。
血液検査をするとすこし腎臓の数値も高くなっておりリスクもありそうです。
こんな時、17歳だしリスクは高いだろう、麻酔は無理だと考える飼い主さんは多いと思います。
現在困ってないのに将来のリスク軽減のために麻酔処置をするというのは乱暴ですが、今現在痛がっているなら麻酔下処置は選択肢に入れても良いと考えています。
適切な麻酔科医の管理下であれば限りなくリスクを減らすことができますし、経験豊富な歯科医が治療を担当すれば短時間かつ適切な治療を受けられる可能性があります。
ワンちゃんが高齢で、もしかしたら寿命が限られているとしても本人の困っていることに向き合ってもらえればと思います。
飼い主さんはこの子の再度の麻酔下歯科処置を承諾され治療を行いました。そして、ちょっと時間はかかりましたが口の痛みがなくなりご飯の食べが良くなりました。
必ずしも麻酔をかけるのが正解ではないですがもし悩まれているようでしたらご相談ください。
土浦市にあるどうぶつ病院シンベットの石垣でした。