ブログ

2024.10.30 見にくいところの歯周病

本日は10歳のワンちゃんが1年ぶりの歯科清掃でご来院されました。
自宅での歯磨きはだましだまし行っていたそうですが口の中の内側や奥側はとても難しいとのことでした。

肉眼上は明らかな歯垢やプラークの堆積はなさそうでしたが麻酔下で歯肉炎や歯周病の有無を確認していきます。
口腔内レントゲン撮影では歯槽骨の融解(歯周病の1つ)が認められました。
特に左右の下顎第二後臼歯部が顕著でした。


その部分(左下顎第二後臼歯部)をマイクロスコープ(歯科顕微鏡)で確認すると、歯と歯肉粘膜の間が浮いていて歯周病が確認されました。(動画:左側)
また歯間が狭くなっている場所(右下顎部)では歯垢やプラークの付着が認められます。(動画:右側)


全てのワンちゃんが1年に1回歯科清掃を行わなければならない訳ではないですが歯磨きが行えない場合には1年ほどで歯周病の徴候が出てきます。

定期的な麻酔下での歯科清掃と、自宅でのデンタルケア(できれば内側、奥側も)を頑張りましょう。
当院では動物看護師によるデンタルケアのアドバイスを行っております。
ご希望の場合にはお電話にてご予約ください。(歯周病がひどい場合には麻酔下歯科清掃を先に実施する場合もあります。

つくば市、土浦市で歯科治療を行っているどうぶつ病院シンベット
石垣

関連記事