眼科

2024.10.10 目薬をしてても良くならない時に疑う角膜疾患

遠方より、目薬を使っても目が良くならないワンちゃんがご来院されました。

角膜の状態を見てみるとそこまでひどくなさそうです。(左)
角膜の傷を染色してみると中心に少しだけ緑に染まる部分があります。(真ん中)
角膜を表面麻酔の上、擦過してみると角膜上皮が簡単に剥がれてしまい緑に染まる部分が拡大しています。(右)

通常、1週間も目薬を行えばほとんどの角膜の傷は治癒します。
逆に1週間経っても治癒しない場合には何かしらの治癒を阻害する病因が疑われます。
今回の場合には難治性角膜びらんを疑う状態でした。
後日、麻酔下でダイヤモンドバーによる掘削を角膜に行いまして経過は良好です。

目薬をしても良くならないようでしたらスリットランプや眼圧計などがある眼科の診察ができる動物病院の受診を検討してみてください。

土浦市、つくば市で眼科診療を行っているどうぶつ病院シンベット
石垣

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